■ 研究の紹介
本研究室の研究テーマは「自然の不思議さ」「人間の素晴らしさ」を解析・理解することであり,キーワードは「制御・宇宙・ロボット・人間機械協調」である.地球を含めた宇宙における物理現象を力学的に解析し,自然界の法則にあった宇宙開発システムを研究している.人間は練習を重ねることによって「わざ」と言われるような超人間的な運動を実現する.このスキル獲得システムを解析し,ロボットに実現させるための手法について,また,家庭などの実環境にロボットが入って来る場合を想定し,人間との協調についての研究を行っている.(http://www.mechatronics.me.kyoto-u.ac.jp/)
■ 最近の研究題目
- 人間の技量の物理的・数理的理解とロボットによるタスクの実現
- 宇宙におけるダイナミックス解析と宇宙ロボット・宇宙構造物のモデリングと制御
- 地理情報と画像情報を融合した空間認知と自律移動ロボットの知的ナビゲーション
- 災害発生直後から実運用可能なレスキュー活動支援システムとレスキューロボットの開発
■ 最近の公表論文・著書
- 地理情報と複数のセンサ情報を融合した自律移動ロボットのナビゲーション, 2002,GIS - 理論と応用 (地理情報システム学会論文誌), 10(1), 75/83, 児島, 松野, 畑山
- Serpentine Search Robots in Rescue Operations, 2002, IEEE Robotics and Automation Magazine, 9(3), 17/25, I. Erkmen, A.M. Erkmen, F. Matsuno, R. Chatterjee and T. Kamegawa
- QDSEGAよる多足ロボットの歩行運動の獲得, 2002, 人工知能学会誌, 17(4), 363/372, 伊藤, 松野
- 双腕1自由度フレキシブルアームのPDS協調制御, 2002, 計測自動制御学会論文誌, 38(5), 447/455, 松野, 林
- Proportional derivative and strain (PDS) boundary feedback control of a flexible space structure with a closed-loop chain mechanism, 2002, Automatica, 38(7), 1201/1211, F. Matsuno, T. Ohno, Y. V. Orlov
- 曲げ・ねじりを考慮した1リンクフレキシブルアームのダイナミクスベースト力制御, 2002, 計測自動制御学会論文誌, 38(7), 549/556, 森田良文, 松野文俊, 小林幸洋,池田素久, 鵜飼裕之, 神藤久
- A Mobile Robot for Collecting Disaster Information and a Snake Robot for Searching Task, 2002 Advanced Robotics, 16(5), 517/520, F. Matsuno
- ヘビ型ロボット --- 生物の模倣から生物を超えたロボットへ, 2002,日本ロボット学会誌, 20(4), 261/264, 松野
- JSMEテキストシリーズ「制御工学」, 日本機会学会, 2002
■ 研究室の紹介
構築した独自の理論に基づいて実際のシステムを制御し,自分の思いどうりに動作した時の感動を知ってもらいたい.理論と実験,ソフトとハードのバランスのとれた視野の広い研究をじっくりと行い,新しい分野をともに開拓して行きたいと考えている.